Aという虫がいたらBという虫が生きていけない。BがいたらAが生きていけない。なら,数年後にはどちらかの虫が全滅しているだけだ。殺し合っていいんだよ。
quote:マサチューセッツ工科大学の学生が,大学のCATVネットワークを介して3500枚のCDを無料で視聴できるシステムを発表した。彼らによれば,これは完全に著作権法にのっとっているという。
記事を読んだ人ならわかると思うが,このなかで紹介されているものは,合法でも無料でもない。聴く人は無料かもしれないが,誰かがライセンス料を支払っているのだし,結局設備を整えることなどに何万ドル以上もかかるのに無料でいられるなんて,そんな気前のいい大学もないだろう。それに「FMラジオよりは良いものの,CDよりは劣る」音質だから,ライセンスが安くなるというのも考えのない結論だ。現状のネットラジオでも,音質による著作権料の区分けなどない。それに,ひとつのチャンネルにひとりしか接続できないなんて,全然実用的ぢゃない。当然普及しないし,それを紹介する記事自体,無意味で,あおりのタイトルで読者をだますぐらいなら,さっさと削除した方がよい。
なんども云っていることだが,現行の著作権法とインターネットは両立しない。誰がどんな権力を振りかざそうが,それが両立する社会は,ありえない。こちらのこの部分をちょっと直せば両立しますね,ということもない。そして成り立たなくて,問題が起こるだけなのだから,どちらかをなくすことになる。ガキでもわかることなのになにもしない政治家,バタバタ現状を維持しようとしているだけの音楽業界,映画業界。無駄な月日を過ごすよりは,殺しちゃいましょ。著作権なんかない社会を,さっさと作りましょ。
|